NotebookLMは内線規程の実務で使えるのか?実際に検証してみた
Googleの NotebookLM は、PDFやテキストを参照資料として追加し、 その内容をもとに質問や要約ができるAIツールです。
今回はこのNotebookLMに 内線規程 を追加し、 実際の電気工事の実務でどこまで使えそうかを検証してみました。
検証した質問
Q.
FFV 2.0-3C を5本収容するのに必要な VE管のサイズは?
各AIの回答結果(要約)
NotebookLM
VE54
※緩和基準(内断面積48%)を適用すれば VE42 でも可能
Gemini
VE36
ChatGPT(4.1)
VE36
NotebookLMの回答について
NotebookLMは、内線規程内に記載されている VVFケーブルおよびVE管の資料を直接参照して回答していました。
出力結果には、どの資料を元にしたかという注釈も表示され、 数値・計算内容ともに内線規程と一致していました。
また、
- 標準基準
- 緩和基準(内断面積48%)
の両方を示してくれた点は、実務的に非常に評価できます。
Geminiの回答について
Geminiの回答を詳しく確認すると、以下の問題がありました。
- VE管の呼び径を内径として計算している
- VVFケーブルの断面積を「長径 × 長径」で計算している
このため、全体的に誤差のある結果になっていました。
なぜこの計算方法を使ったのか確認したところ、 「この方法は一般的で、内線規程やメーカー資料にも記載されている」 という回答でした。
しかし、実際に内線規程やメーカー資料を確認しても、 そのような記載は見つけることができませんでした。
ChatGPTの回答について
ChatGPTは、VE管の寸法についてはほとんど触れず、 VVF2.0-3Cの外形を「約φ9mm」と仮定して計算していました。
理由を確認すると、
- 絶縁被覆・シース厚を推定
- 単線を三角配置で束ねた想定
という、推測ベースの計算でした。
三角配置はVVRの構造で、 VVR 2.0-3Cの外形はメーカーによって違いがありますが 11.0mmか11.5mmです。
資料を参照していないので正確性に書けますが、そもそも資料が無い案件については頼もしいかもしれません。
検証結果まとめ
NotebookLMは、
- 内線規程内の資料から正しい数値を読み取って計算
- 標準基準・緩和基準(内断面積48%)の両方を提示
- 回答の根拠となる資料を明示
という点で、他のAIよりも明確に優れていると感じました。
試しにVVF2.0とVVF1.6を混在させた条件でも質問してみましたが、 その場合は内断面積32%基準のみで判断していることも確認できました。
今回は1つの質問のみの検証でしたが、 回答の根拠を確認できる点を含め、 NotebookLMは内線規程を扱う実務でも十分に使えるツールだと感じています。

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